●幼虫飼育の方法
幼虫飼育の方法には1.菌床ビン飼育 2.材飼育 3.マット飼育の3つの方法があります。
それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。
| 飼育方法 |
コスト |
便利さ |
期待度 |
工夫度 |
飼育期間 |
観察性 |
安全性 |
| 菌床飼育 |
△ |
◎ |
◎ |
○ |
1年以内 |
○ |
△ |
| 材飼育 |
○ |
○ |
○ |
○ |
1〜2年 |
× |
◎ |
| マット飼育 |
◎ |
△ |
△ |
◎ |
1〜2年 |
◎ |
○ |
| ○菌床ビン飼育… |
クワガタムシの幼虫が、カワラタケ、ニクウスバタケ、シハイタケヒラタケなどの自然発生した腐朽木から多く得られることから、これらの菌を人工的に殖菌させ、ビンに詰めたものです。現在では、さまざまなメーカーから優れた製品が市販されています。 |
| ○材飼育… |
昔から行われてきた最も自然に近い飼育方法です。クヌギなどの材に直接幼虫を入れて飼育します。材は栄養分が低いため、通常1年1化で成虫になるのに対し、1年半から2年1化で成虫に育て上げるように温度コントロールしなければなりません。近年は上質な材の入手が困難なこと、内部が観察できないこと、時間がかかることなど、難しい面も多いが材飼育で成長したクワガタムシは独特の体型と格好で人気があります。 |
飼育方法としては、いろいろありますが、今回は最もポピュラーなマット飼育について解説します。
●マット飼育のために用意するもの
- 飼育ケース(空き瓶などの蓋に2〜3mmの通気孔を2〜3箇所あけたものを幼虫1匹につき1ビン用意ーオオクワ・ノコギリ・ヒラタ・ミヤマクワガタの場合/800ml以上、コクガワタ・スジクワガタの場合/200〜500ml位のサイズのもの)
- レポート用紙(通気孔からのハエ・ダニの進入を防ぐ。市販の防虫シートもOK)
- 昆虫マット(市販の昆虫マット。大鋸屑は使用不可)
- すりこ木棒(飼育ケースの中にマットを詰めるときに使用)
- やかん(市販マットを、初めに湿らせるときに使用)
- 幼虫(オオクワガタのように販売されている幼虫を購入するか、自分で産卵させたもの、または採集してきたものの3タイプ)
●飼い方
空き瓶の中にすりこ木棒などを用いて適度に湿らせた新しいマットを2/3位しっかり詰めます。残り1/3に、これまで飼育してきた材または採集してきた材の破片を入れます。真ん中に少しあけた穴に二齢幼虫を置くと、数分で中に潜っていきます。マットと蓋の間を3cmぐらい開け、瓶と蓋との間にはレポート用紙をはさんで蓋を閉めてください。幼虫にストレスがかからないよう、瓶の回りを黒い紙で覆っておくと観察するときにも便利です。
●飼育場所
あまり温度変化のない場所で、あまり動かさないことが基本です。
●日々の世話
瓶のサイズや温度、幼虫のサイズなどによりさまざまですが、約2〜3ケ月後にはマットがパウダー状になります。大きな空洞部分ができたら、エサの交換時期です。再度同じ方法で詰め直しましょう。これらの作業を繰り返しますが、幼虫を扱うときは慎重に。三齢幼虫後期になってくると体色が黄色くなってきます。この時期以降のマット交換と移動は避けましょう。
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